往診対応の動物病院に電子カルテが必須な理由|選び方と導入ステップも解説

往診対応の動物病院に電子カルテの導入をおすすめする5つの理由

往診
直感的な操作で、診察をスムーズに

カルテ

自由なフォーマットで、医療記録を作成

診察中の先生・飼主の声をSOAP形式でカルテへ自動反映する「音声AIカルテ」機能を搭載。自由にカスタマイズ可能な診療記録フォーマットで、動物病院のカルテ作成をノンストップで実現。診療テンプレートや過去記録の再利用で入力負荷を大幅削減。音声データは5年間保存。

カルテの画面イメージ

カルテ機能のイメージ画面

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「往診先で書いたメモを、帰院後にもう一度カルテへ清書している」「往診バッグの中でカルテが濡れたり紛れたりしたことがある」——往診サービスを行う動物病院の院長・獣医師であれば、一度は感じたことのある悩みではないでしょうか。

ペットの高齢化にともない、通院そのものが難しい犬猫への往診ニーズは年々広がりを見せています。一方で、往診は「移動」「保定」「処置」「記録」を1人、または少人数のスタッフで行う必要があり、業務負荷が非常に高い診療形態です。紙カルテのままでは、この負荷がスタッフに集中し、記録の質や引き継ぎの精度にもばらつきが生じやすくなります。

本記事では、往診対応の動物病院に電子カルテを導入すべき理由を、実際の診療現場・病院経営の視点から整理します。あわせて、電子カルテを選ぶ際に確認しておきたいポイントと、導入を成功させるための進め方も解説します。これから往診体制を立ち上げる新規開業予定の獣医師にも役立つ内容です。

往診対応の動物病院に電子カルテの導入をおすすめする5つの理由

紙カルテから電子カルテへの移行は、単なるIT化ではなく「往診という診療形態そのものが抱える構造的な課題」への対策です。ここでは代表的な5つの理由を、具体的な運用シーンとあわせて紹介します。

1. カルテ紛失・個人情報漏えいのリスクを大幅に下げられる

往診先へ紙のカルテを持参する場合、車内への置き忘れ、雨天時の汚損、訪問先での紛失といったリスクが常につきまといます。カルテには診療情報だけでなく、飼い主の氏名・住所・連絡先といった個人情報も記載されているため、紛失は病院の信頼問題に直結します。

電子カルテであれば、iPadやノートパソコン1台で過去の診療履歴・検査結果・画像データにアクセスできるため、紙の資料を持ち歩く必要自体がなくなります。両手が空くことで動物の保定や処置がしやすくなる点も、現場の獣医師・動物看護師にとって見逃せないメリットです。

端末紛失時のリスクについても、パスワードや生体認証によるロック機能を備えたサービスを選べば、情報漏えいの可能性は最小限に抑えられます。クラウド型で端末側にデータを保存しない仕組みを採用しているサービスであれば、紙カルテよりも情報管理の面でむしろ安全性が高いといえるでしょう。

 

2. 患部の写真・動画をその場でカルテに紐づけられる

皮膚疾患の状態、外傷の経過、歩様、嘔吐物や排泄物の性状などは、往診診療における重要な診断材料です。紙カルテの運用では、スマートフォンなどで撮影した画像を後からカルテへ紐づける作業が発生し、抜け漏れや取り違えの原因になりがちでした。

電子カルテをタブレット端末で運用すれば、その場で撮影した写真や動画を即座にカルテへ添付できます。次回往診時に前回の状態と並べて比較できるため、経過観察の精度が上がり、より根拠のある診療判断につながります。

撮影した画像を院内の獣医師とその場で共有し、治療方針についてセカンドオピニオン的な相談ができる点も実務上のメリットです。飼い主に対しても、画像を見せながら状態を説明することで、インフォームドコンセントの納得感が高まります。

 

3.「現場でメモ→帰院後に清書」の二度手間をなくせる

往診先では、診察内容・処置内容・投薬情報・バイタルサインなど、記録すべき項目が多岐にわたります。紙カルテの場合、現場でメモを取り、病院に戻ってから正式なカルテとして清書するという二度手間が発生し、獣医師・動物看護師の残業時間を押し上げる要因になっていました。

電子カルテであれば、既存の診療履歴が端末上にすでに保存されているため、訪問のたびに一から情報を入力する必要がありません。プルダウンメニューやテンプレート機能、よく使う処置のセット登録機能などを活用すれば、現場での入力もスムーズになり、その場で記録を完結できます。

記録作業の時間を圧縮できれば、その分を飼い主との対話やペットの観察に充てられるため、診療の質そのものの底上げにもつながります。

 

 

4.院内スタッフとリアルタイムに情報共有できる

クラウド型の電子カルテであれば、インターネット環境さえあれば往診先から院内スタッフへ即座に情報を共有できます。往診中に予想外の所見が見つかった場合や、追加の検査・処置が必要になったケースでも、院内の獣医師に状況を伝えて指示を仰ぐことが可能です。

往診先で得た所見をその場で記録しておけば、次回同じ患者を担当するスタッフへの引き継ぎもスムーズになり、対応者が変わっても医療の水準を保ちやすくなります。複数の獣医師・動物看護師で往診をローテーションしている病院ほど、この「誰が対応しても同じ情報にアクセスできる」体制の価値は大きくなります。

 

5.スタッフの働き方に柔軟性を持たせられる

紙カルテの運用では、往診後にカルテを病院へ持ち帰り、清書・保管作業を行う必要があります。クラウド型の電子カルテであれば、入力内容がリアルタイムで院内システムに反映されるため、カルテを持ち帰る必要自体がなくなります。

往診担当者は最後の訪問先から直帰でき、移動時間や残業の削減につながります。管理者側も、自宅などから診療記録を確認したり、レセプト業務の準備を進めたりできるため、柔軟な働き方が実現しやすくなります。獣医療業界全体で人材確保・定着が課題となる中、こうした働きやすさの整備は採用競争力にも関わる要素です。

 

電子カルテ選びで失敗しないためのチェックポイント

電子カルテは製品によって機能や運用方法が大きく異なります。特に往診での利用を前提とする場合、以下の観点で比較検討することをおすすめします。

  

画像・動画添付のしやすさとデータ容量

皮膚科・外傷・歩行評価などで画像や動画を多用する場合、1患者あたりに保存できる容量や、添付操作の手数(タップ数)を確認しておくと、現場での使い勝手に差が出ます。

 

院内システムとのリアルタイム連携

往診先での入力が、院内の予約システムや会計システムとどこまでリアルタイムに連携するかは、業務効率化の度合いを左右します。往診専用のカルテと院内カルテが分断されている場合、結局は二重管理になってしまうため注意が必要です。

 

セキュリティ機能とバックアップ体制

個人情報を扱う以上、生体認証・端末ロック・リモートワイプなどの端末セキュリティに加え、サービス提供事業者側のデータバックアップ体制やサーバーの安全対策についても、導入前に確認しておきたい項目です。

 

導入・運用コストと病院規模の相性

初期費用・月額費用に加えて、往診専用端末の台数分のライセンス費用が発生するかどうかも見落としがちなポイントです。往診の頻度や規模に対して、コストが見合っているかを事前にシミュレーションしておきましょう。

 

電子カルテ導入を成功させるための進め方

電子カルテは導入して終わりではなく、現場に定着して初めて効果を発揮します。特に新規開業時や、既存の往診体制を見直すタイミングでは、以下のステップを意識すると移行がスムーズになります。

 

ステップ1:現状の往診業務フローを棚卸しする

導入前に、現在の往診業務が「予約受付→訪問準備→診療→記録→院内共有→会計」のどの段階でボトルネックになっているかを洗い出しておくと、電子カルテに求める機能の優先順位が明確になります。

 

ステップ2:スモールスタートで運用テストを行う

全スタッフ・全患者にいきなり切り替えるのではなく、一部の往診担当者や一部の患者から試験運用を始めると、現場でのつまずきポイントを早期に把握できます。

 

ステップ3:入力ルール・テンプレートを院内で統一する

電子カルテは自由入力の幅が広い分、スタッフごとに記載の粒度がばらつきやすいという側面もあります。よく使う処置や所見については、あらかじめテンプレートや選択式の項目として整備しておくことで、記録の質を均一に保てます。

 

よくある質問(FAQ)

往診専門の動物病院でも電子カルテは導入できますか?

はい。往診を主体とする動物病院・訪問診療クリニックでも、クラウド型の電子カルテであれば院内システムを持たない場合でも運用可能です。タブレット端末とインターネット環境があれば、診療記録の作成から院内共有まで一貫して行えます。

通信環境が不安定な訪問先でも使えますか?

サービスによって対応状況は異なります。オフラインでの入力・保存に対応し、通信復帰後に自動同期される機能を備えたサービスを選ぶことで、電波が不安定な訪問先でも問題なく運用できます。導入前に必ず確認しておきましょう。

紙カルテと電子カルテを併用することはできますか?

運用上は可能ですが、記録の分断や二重管理につながりやすいため推奨されません。移行期間中は一時的に併用するとしても、最終的には電子カルテへ一本化する方針を早めに決めておくことをおすすめします。

新規開業したばかりでも導入する価値はありますか?

あります。むしろ紙カルテの運用フローが定着する前に電子カルテへ移行するほうが、スタッフの入力ルールを統一しやすく、移行コストも抑えられます。開業準備の段階で往診体制を検討している場合は、電子カルテの選定もあわせて進めることをおすすめします。

 導入時にスタッフの反発が心配です。どう進めればよいですか?

一部スタッフ・一部業務からのスモールスタートで運用テストを行い、現場の負担が実際に減ることを体感してもらうのが効果的です。あわせて操作研修の時間を確保し、導入直後のフォロー体制を整えることで、定着がスムーズになります。

電子カルテは往診業務の「質」と「持続可能性」を支える基盤

往診対応の動物病院に電子カルテを導入することで、次のようなメリットが得られます。

  • 紙カルテの紛失・情報漏えいリスクを大幅に低減できる
  • 患部の写真・動画をその場でカルテに紐づけ、経過観察の精度を高められる
  • 現場でのメモと帰院後の清書という二度手間をなくせる
  • 院内スタッフとリアルタイムに情報共有し、チーム医療の質を保てる
  • カルテの持ち帰りが不要になり、柔軟な働き方を実現しやすくなる

往診は、通院が難しい高齢ペットや終末期のペット、移動にストレスを感じやすい動物にとって欠かせない医療サービスです。今後もそのニーズは高まっていくと考えられます。電子カルテの導入によって業務効率と診療の質を両立させることは、スタッフの負担軽減だけでなく、より多くのペットとその家族を支える体制づくりにも直結します。

電子カルテの選定にあたっては、オフライン対応・画像添付のしやすさ・院内システムとの連携・セキュリティ体制といった観点から、自院の往診スタイルに合ったサービスを比較検討することが大切です。

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Vet360は、インターネット環境さえあればiPadやノートパソコンからどこでもアクセスできる、動物病院に特化したクラウド型電子カルテです。本コラムでご紹介した往診業務のメリットを、すべて1つのシステムで実現できます。

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診察中の先生・飼主の声をSOAP形式でカルテへ自動反映する「音声AIカルテ」機能を搭載。自由にカスタマイズ可能な診療記録フォーマットで、動物病院のカルテ作成をノンストップで実現。診療テンプレートや過去記録の再利用で入力負荷を大幅削減。音声データは5年間保存。

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山下 偉大

山下 偉大

A'alda Y 株式会社執行役員

動物病院での臨床経験、人材紹介事業の運営、そしてVet360の営業を通じて、現場の課題を見つめ続けてきました。これまでの経験を活かし、Vet360を現場に寄り添いながら"皆さんが本当に求めていた電子カルテ"へと進化させていきます。



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