往診対応の動物病院に電子カルテの導入をおすすめする5つの理由 - A'alda Vet360

往診対応の動物病院に電子カルテの導入をおすすめする5つの理由

近年、動物病院でも電子カルテの導入が進んでいますが、往診サービスを提供する動物病院や往診専門クリニックにおいても電子カルテを活用するケースが増えてきています。往診業務には紙カルテの持ち運びや記録作業など、さまざまな課題がつきものですが、電子カルテを導入することでこれらの課題を一気に解決し、業務効率と診療の質を大きく向上させることが可能です。

本記事では、往診を行う動物病院に電子カルテの導入をおすすめする理由について解説します。

往診対応の動物病院に電子カルテの導入をおすすめする理由

従来の往診では、紙のカルテや診療記録を車に積み込み、飼い主の自宅を訪問するのが一般的でした。しかし、獣医師や動物看護師の人手不足、ペットの高齢化に伴う往診ニーズの増加を背景に、業務効率化が求められており、紙カルテから電子カルテへの移行が進んでいます。なぜ往診対応の動物病院でも電子カルテが普及し始めているのか、その理由を大きく5つに分けて紹介します。

1.カルテの紛失リスクをゼロにできる

1つ目は、カルテの紛失リスクをゼロにできるという理由です。紙のカルテを往診先に持参する場合、車中への置き忘れ、雨や雪による汚損、移動中の落下や紛失など、さまざまなリスクがつきまといます。カルテには動物の診療情報だけでなく、飼い主の氏名・住所・連絡先といった個人情報も記載されているため、万が一の紛失は信頼の失墜にもつながりかねません。

電子カルテを導入すれば、紙のカルテを物理的に持ち運ぶ必要がまったくなくなります。iPadやノートパソコンを1台持っていくだけで、過去の診療履歴や検査結果、画像データにいつでもアクセスできるため、往診時の荷物も大幅に減らせます。両手が空くことで動物の保定や処置もスムーズに行えるようになり、移動時の負担も軽減されるでしょう。

また、万が一端末を紛失した場合でも、パスワードや生体認証によるロック、リモートでのデータ消去機能を活用すれば、情報漏えいのリスクを最小限に抑えられます。クラウド型の電子カルテであれば、端末本体にデータが残らない仕組みのものも多く、紙カルテよりもむしろ安全性は高いといえます。

2.写真や動画をその場でカルテに添付できる

2つ目は、写真や動画を簡単に記録できるという理由です。皮膚疾患の状態、外傷の経過、歩行の様子、嘔吐物や排泄物の性状などは重要な診断材料となります。紙のカルテを使用している場合、別途デジタルカメラやスマートフォンで撮影した画像を、後からカルテと紐づける作業が必要でしたが、抜け漏れや取り違えが発生しやすいのが課題でした。

電子カルテをiPadやタブレットで運用すれば、その場で患部の写真や動画を撮影し、即座にカルテに添付できます。経過観察が容易になり、次回の往診時にも前回の状態と比較しやすくなるため、より精度の高い診療が可能になります。

さらに、撮影した画像をその場で院内の獣医師に共有すれば、専門的なアドバイスを仰いだり、治療方針を相談したりすることもできます。飼い主に対しても、画像を見せながら状態を説明できるため、納得感のあるインフォームドコンセントにつながります。

3.往診時の診療記録の手間を省ける

3つ目は、診療記録の作成にかかる手間を省けるという理由です。往診先では、診察内容、処置内容、投薬情報、バイタルサインなど、多岐にわたる項目を記録する必要があります。紙のカルテを使用する場合、現場でメモを取り、病院に戻ってから清書するという二度手間が発生しがちで、獣医師や動物看護師の大きな負担となっていました。

電子カルテを導入すれば、基本情報や過去の診療履歴はすでに端末に保存されているため、訪問のたびに一から入力する必要はありません。プルダウンメニューやテンプレート機能、よく使う処置のセット登録などを活用することで、現場での入力もスムーズに行え、その場で記録を完了できます。記録作業にかかる時間を短縮できれば、飼い主との対話やペットの観察により多くの時間を割けるようになり、診療の質そのものを高めることにつながります。

4.院内スタッフとリアルタイムで情報を共有できる

4つ目は、院内スタッフとリアルタイムで情報を共有できるという理由です。クラウド型の電子カルテを導入することで、インターネット環境下にあれば、往診先から院内スタッフへ即座に情報を共有できます。

往診中に予想外の所見が見つかった場合や、追加の処置・検査が必要なケースでも、院内の獣医師に状況を伝え、指示を仰ぐことが可能です。また、往診先で得た新しい所見をその場で記録すれば、次に同じ患者を担当するスタッフへの引き継ぎもスムーズになり、チーム医療の質が向上します。

複数の獣医師や動物看護師で往診に対応している動物病院では、誰が対応しても同じ水準の医療を提供できる体制づくりが欠かせません。電子カルテは、その土台となる強力なツールです。

5.多様な働き方が可能になる

5つ目は、多様な働き方が実現できるという理由です。紙のカルテを使用している場合、往診後はカルテを病院に持ち帰り、清書や保管作業を行う必要があります。クラウド型の電子カルテを導入すれば、入力した記録がリアルタイムで院内システムに反映されるため、カルテを持ち帰る必要はありません。

往診担当者は最後の訪問先から直帰でき、移動時間や残業時間の削減につながります。また、管理者も自宅などからテレワークでカルテを確認したり、レセプト業務の準備を進めたりできるため、柔軟な働き方が可能になります。

獣医療業界も慢性的な人手不足が課題となっていますが、働きやすい環境を整えることで、人材確保や定着率の向上にもつながるでしょう。

電子カルテの導入で往診業務の効率と質を高めよう

往診対応の動物病院に電子カルテを導入すると、カルテの紛失リスクをゼロにできる、写真や動画をその場で記録できる、診療記録の手間を省ける、リアルタイムで情報共有できる、柔軟な働き方ができるなど、多くのメリットがあります。

往診は、通院が難しい高齢ペットや終末期のペット、移動にストレスを感じやすい動物にとって非常に重要な医療サービスです。今後、ペットの高齢化が進むなかで、往診のニーズはさらに高まっていくと予想されます。

電子カルテを活用して業務の効率化と診療の質の向上を図ることで、スタッフ一人ひとりの負担を軽減しながら、より多くのペットとその家族をサポートできる体制を整えていきましょう。

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山下 偉大

山下 偉大

Vet360 営業責任者/パンダキャリア事業責任者

動物病院での臨床経験、人材紹介事業の運営、そしてVet360の営業を通じて、現場の課題を見つめ続けてきました。これまでの経験を活かし、Vet360を現場に寄り添いながら"皆さんが本当に求めていた電子カルテ"へと進化させていきます。



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