動物病院の電子カルテ選び方7条件|開業医向け完全ガイド

開業獣医師が後悔しない電子カルテの選び方|開業前に確認すべき7つの条件

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カルテ連携で、会計業務を自動化

請求・会計

診療明細作成の負荷を最小に、様々なシーンに対応

基本的な会計操作はシンプルに。カルテ作成と同期した自動的な診療明細の作成支援機能で効率的に診療明細を作成できます。ペット保険、回数券、前受金・未収金管理、返金といった様々なシーンに対応した機能を備えています。

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動物病院の開業準備では、物件探し・内装工事・医療機器の選定・スタッフ採用など、膨大なタスクが同時並行で進みます。そのなかで「電子カルテの選定」は、つい後回しにされがちな項目です。しかし、開業後に「使いにくいシステムを選んでしまった」と気づいたときには、すでに患者データが蓄積されており、乗り換えのコストは非常に大きくなってしまいます。電子カルテは、一度導入すれば数年から数十年にわたって付き合うことになる、経営の根幹を支えるインフラです。

本記事では、動物病院の開業を検討している獣医師・院長の方に向けて、電子カルテ選定で失敗しないための7つの条件を解説します。開業0年目だからこそ、最初の選択を正しく行うことが、その後の経営効率を大きく左右します。

なぜ開業時の電子カルテ選定が重要なのか

勤務医時代は「勤務先の病院が使っているシステム」を使うしかありませんでした。開業すれば、すべて勤務医時代は、勤務先の病院が導入しているシステムを使うほかありませんでした。開業すれば、すべてを自分の判断で選べるようになります。「なんとなく名前を知っているから」「知人が使っているから」といった理由だけで選んでしまうと、数年後に後悔するケースが少なくありません。

電子カルテの乗り換えが難しい理由は、主に次の3つです。

・患者・診療データの移行が煩雑になりやすいこと:蓄積されたカルテデータはシステム独自の形式で保存されていることが多く、他社システムへの完全な移行が困難なケースがあります。
・スタッフの再教育コストが発生すること:慣れ親しんだ操作を一から覚え直す負担は、診療業務に直接影響します。
・連携機器の再設定が必要になること:レセコン・検査機器・予約システムとの連携は、乗り換えのたびにゼロから構築し直す必要があります。

開業時は患者データがゼロの状態です。だからこそ、移行コストを気にせず「自院に本当に合ったシステム」を冷静に選べる、唯一のタイミングだといえます。

条件① 獣医療に特化しているか

電子カルテには、医科向け・歯科向け・調剤薬局向けなど、さまざまな種類があります。動物病院が選ぶべきは、当然ながら獣医療に特化したシステムです。

確認したいポイントは以下の通りです。

・動物種別の管理ができるか(犬・猫だけでなく、エキゾチックアニマルにも対応しているか)
・飼い主(オーナー)と患者(動物)を別々に管理できるか
・1人の飼い主が複数の動物を飼っている場合に、家族単位で紐づけられるか
・去勢/避妊手術歴、ワクチン接種履歴など獣医療固有の項目が標準搭載されているか
・SOAP形式での記録が直感的に行えるか

医科向けシステムを獣医療向けに転用したような製品は、操作に余計な手間がかかったり、不要な項目が多かったりと、日常診療の妨げになりがちです。「現場経験のある獣医師が設計に関わっているかどうか」も、選定時に問い合わせておく価値があります。

条件② レセコン(診療費計算)との連携が完結しているか

電子カルテとレセコン(診療費計算システム)が別々になっており、二重入力が必要な構成は、業務効率の大きなボトルネックになります。

理想は、カルテに入力した処置・薬剤・検査の内容が、自動的に会計データへ反映される一気通貫の設計です。

確認すべきポイントは次の通りです。

・診療録の入力から会計、領収書発行までが1つのシステム内で完結するか
・薬剤マスタ・処置マスタが統一されており、入力ミスが起きにくい設計か

開業直後はスタッフ数が少なく、1人が複数の業務を兼務することも珍しくありません。カルテと会計が連動していれば、診察後の会計処理を最小限の操作で終えられ、受付スタッフの負担を大きく軽減できます。

条件③ クラウド型か、オンプレミス型か

電子カルテには大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス(院内サーバー)型」があります。開業医の方には、クラウド型をおすすめします。

クラウド型のメリットは、初期費用を抑えられること、システムのアップデートが自動で行われること、インターネット環境があれば院外からも記録を確認できること、データのバックアップがベンダー側で管理されることです。

一方オンプレミス型には、院内ネットワーク完結のため通信障害の影響を受けにくい、長期的にはランニングコストを抑えられる場合があるといったメリットがあります。

開業直後は資金繰りの安定が最優先です。サーバー導入費や保守費、システム担当者の確保が必要なオンプレミス型は、複数拠点を持つ大規模病院向きといえるでしょう。単院での新規開業であれば、初期投資を抑えてすぐに使い始められるクラウド型が現実的な選択です。また、クラウド型は災害や火災によるデータ損失リスクが低い点も、長期的な安心につながります。

条件④ 予約システム・ LINE・決済との外部連携が可能か

現代の動物病院経営において、電子カルテは「カルテを書くためだけのツール」ではなくなっています。予約・集患・決済・飼い主とのコミュニケーションを支えるプラットフォームとしての役割が求められています。

特に開業直後は集患が最大の課題です。次の外部連携が可能かどうかは、経営に直結する重要なポイントです。

・オンライン予約システムとの連携(予約情報がカルテに自動反映されるか)
・LINEやメールによるリマインダー、ワクチン接種通知の自動送信
・キャッシュレス決済(クレジットカード、QRコード決済)への対応

「あとから連携機能を追加できますか」と、必ず確認しておきましょう。連携できないシステムを選んでしまうと、予約管理はExcel、カルテは別システム、会計はレジという分断した運用になり、スタッフの業務負荷が増えてしまいます。

条件⑤ サポート体制が充実しているか

開業直後は、システムの使い方がわからず診察が止まってしまう、というトラブルが起きやすい時期です。「マニュアルをご覧ください」「メールでお問い合わせください」という対応だけでは心もとないものです。

サポートの質は、次の観点で比較するとよいでしょう。

・電話サポートの受付時間(診療時間内、平日9時から18時以外にも対応しているか)
・導入時のオンボーディング支援(操作研修、初期設定サポート)の有無
・トラブル発生時の対応スピード(当日対応か、翌営業日以降か)
・ユーザーコミュニティやFAQデータベースの充実度

特に導入直後の1〜3ヶ月は、手厚いサポートを受けられるかどうかが重要です。「無料トライアル期間中はサポートが充実していたが、契約後は手薄になった」という事例もあるため、契約後のサポート内容は書面であらかじめ確認しておくことをおすすめします。

条件⑥ スタッフが短期間で習得できる操作性か

院長である獣医師が使いやすいというだけでは不十分です。受付スタッフ・動物看護師・トリマーなど、ITリテラシーの異なるスタッフが日常的に使うシステムだからこそ、誰でも直感的に操作できるUIが欠かせません。

確認したいポイントは以下の通りです。

・デモ画面を実際に受付スタッフに触ってもらい、迷わず操作できるか
・よく使う機能(会計、次回予約、ワクチン確認)にすぐアクセスできるか
・入力項目が多すぎず、診察の流れを妨げないか
・スマートフォンやタブレットでも画面が見やすいか(往診対応の場合)

操作が複雑なシステムは、スタッフの定着率にも影響します。開業前のデモでは、必ず実際のスタッフ候補者とともに試用することをおすすめします。

条件⑦ 料金体系が自院の成長に合わせてスケールするか

開業初年度は売上が安定しないため、固定費をできるだけ抑えることが重要です。電子カルテの料金体系は製品によって大きく異なります。

・月額定額型(患者数・診療件数に関わらず一定額)
・従量課金型(診療件数や処方件数に応じて変動)
・初期費用+月額型(導入時に数十万円の初期費用が発生)

開業直後は診療件数が少ないため、月額定額型のほうが安心です。ただし、患者が増えてきた際に料金プランが段階的に上がる設計かどうかも確認しておきましょう。「院長1人からスタッフ増員、分院展開へ」というスケールに対応できるプラン設計かどうかは、5年後、10年後を見据えた選択になります。

7つの条件まとめチェックリスト

□ 獣医療に特化した設計か(動物種・飼い主管理・SOAP対応)
□ レセコンと一気通貫で連携しており、二重入力が不要か
□ クラウド型で初期費用を抑えられるか
□ 予約・LINE・決済など外部サービスとの連携が可能か
□ 電話サポートを含む手厚いサポート体制があるか
□ スタッフ全員が短期間で習得できる操作性か
□ 開業期から成長期にかけてスケールする料金体系か

開業0年目こそ、システム選定に時間をかける価値がある

電子カルテの選定は、内装や医療機器の選定に比べると「目に見えにくい投資」です。しかし、日々の診療業務を支える基盤であり、選択を誤れば院長・スタッフ双方の負担につながります。逆に、自院に合ったシステムを導入できれば、診療に集中できる環境が整い、開業初期の患者満足度向上や口コミの広がりにもつながっていきます。

本記事で紹介した7つの条件を軸に、複数の製品を比較検討することをおすすめします。デモの申し込みは無料で行えることがほとんどです。開業準備の早い段階で、少なくとも2〜3社のデモを体験してみることを強くおすすめします。

Vet360では、獣医療に特化したクラウド型の診療支援システムをご提供しています。電子カルテ・レセコン・予約管理・スタッフ管理までを1つのプラットフォームで完結できる設計で、開業直後の動物病院から複数拠点を持つグループ病院まで、幅広くご利用いただいております。まずはお気軽にデモをお申し込みください。

カルテ連携で、会計業務を自動化

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診療明細作成の負荷を最小に、様々なシーンに対応

基本的な会計操作はシンプルに。カルテ作成と同期した自動的な診療明細の作成支援機能で効率的に診療明細を作成できます。ペット保険、回数券、前受金・未収金管理、返金といった様々なシーンに対応した機能を備えています。

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山下 偉大

山下 偉大

Vet360 営業責任者/パンダキャリア事業責任者

動物病院での臨床経験、人材紹介事業の運営、そしてVet360の営業を通じて、現場の課題を見つめ続けてきました。これまでの経験を活かし、Vet360を現場に寄り添いながら"皆さんが本当に求めていた電子カルテ"へと進化させていきます。



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