紙カルテは悪くない。でも――Vet360で見直せた“日々の手作業” - A'alda Vet360
2026.03.10

紙カルテは悪くない。でも――Vet360で見直せた“日々の手作業”

たかまるどうぶつ病院

市川 崇 先生

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CHALLENGE

導入前に抱えていた課題

  • 紙カルテの紙消費・保管スペースが限界に近づき、処分もデリケートで負担だった
  • カルテの紛失・探す手間が発生し、「見たい時にない」ストレスがあった
  • 検査結果を貼る・切る・印刷するなど、紙カルテを前提とする細かな作業が積み重なり負荷になっていた
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REASON

Vet360導入の決め手

  • 問い合わせからの動きが早く、タイミングが良かった(導入までの流れがスムーズ)
  • 初期費用に納得感がある料金体系だった
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EFFECT

導入後の効果

  • のり・ボールペンなど消耗品が減り、紙カルテ特有の細かな作業負荷が軽くなった
  • スタッフ間でもテンプレート運用が浸透し、院内のオペレーションが仕組み化された
  • 順番待ちシステムとの運用と電子カルテがうまく作業化・連携し、院内の流れが整ってきた

地域のホームドクターとして、犬猫を幅広く診察

ー たかまるどうぶつ病院様についてお聞かせください。

市川先生: 当院は、2007年4月に横浜市瀬谷区で開業しました。犬と猫の病院として、地域のホームドクター的な立ち位置で診療しています。いま19期目で、気づけばもうすぐ20年ですね。

スタッフは、看護師4名・獣医師2名の計6名です。 診療は、できる範囲のことは幅広く対応してきました。整形外科もそうですし、これまでには繁殖で人工授精まで手掛けたこともあります。もちろん限界はあるので、難しいところは二次診療にお願いしつつ、できるだけ院内で対応できるように、というスタンスです。

開業当初から大切にしているのは、飼主さまのニーズに応えるという考え方です。営業時間は決まっていますが、「この時間に来ないとだめ」というより、できる範囲で寄り添っていきたい。できること・できないことはありますが、その方針は開業当初から一貫しています。

ー 開業される前は、どのようなご経歴だったのでしょうか?また、獣医師を目指したきっかけも教えてください。

市川先生: 開業前は、卒業してから東京の江戸川区の動物病院で5年間勤めていました。自分は東京の下町育ちで、子どもの頃から動物が身近にいて。犬猫を飼える環境ではなかったんですけど、野良猫の世話ばかりしていましたね。ランドセルの鈴の音で猫が集まってくる、みたいな(笑)。そういう時間が自分にとって癒しだったのかもしれません。その江戸川区での勤務で現場の経験を積んで、横浜に来て開業した、という流れです。

紙カルテは当たり前。でも“紙の限界”が来ていた

ー もともと紙カルテ中心で運用されていたと思うのですが、電子カルテを検討し始めた背景を教えてください。

市川先生: そうですね。もともとは紙カルテ中心でやっていて、顧客管理は別のシステムも利用していました。

電子カルテ自体は、実は何回か導入を考えたことがありました。ただ、その都度いろいろタイミングが合わなかったりして、「じゃあもう少し紙でいくか」というのを繰り返してきた感じですね。

でも、一番大きかったのは、やっぱり紙の量と保管場所です。カルテってデリケートなので、処分も簡単じゃない。置き場も限界が見えてきて、「さすがにこのままは厳しいな」という気持ちが強くなりました。

それに、いざ見返したい時に「あるべき場所にない」ということが起きると、やっぱりストレスになります。そういう小さな困りごとが積み重なっていて、電子化を本格的に検討し始めました。

検討の決め手は「動きの早さ」と「費用感」、そして「相談しやすさ」

ー いくつか比較もされたと思いますが、最終的にVet360を選んだ決め手を教えてください。

市川先生:はい、他の電子カルテもお話は聞きました。そのうえで決めた理由としては、まず動きが早かったというのが大きいと思います。こちらが連絡してからのタイミングがすごく良くて、「こうしたいな」と考えていたニーズに、ちょうど合った感覚がありました。

それと、料金の提示が魅力的だったのも大きいですね。電子カルテって、最初に「いきなりドサッとかかる」イメージを持っていたんですが、そういう負担がない形だったので、導入のハードルが下がりました。

あと、コミュニケーションの面でも安心感がありました。場所が近かったこともあって、最初は対面で説明してもらえたのが大きかったです。電話やオンラインだけよりも、顔を合わせて話せると親しみが湧きますし、相談もしやすかったですね。

最初の1ヶ月は正直しんどい。でも3ヶ月目から「手に付いた」

ー 実際にVet360を使い始めて、導入直後の状況はいかがでしたか。

市川先生: 正直、最初の1ヶ月ぐらいは大変でしたね。紙のカルテもまだどっさり置いてあるので、どうしてもしょっちゅう見返さないといけない状況でした。早く紙をなくしたいなとは思うんですけど、いきなり全部なくなるものでもないので、その切り替えの時期は煩わしさもありました。

それに操作も、最初はうまくいかないことが多かったです。パソコンが得意なほうじゃないので、「これはどうやるの?」「こっちはできないの?」みたいに、ブーブー言いながらやってました(笑)。最初はどうしても、うまくいかないところのほうに意識が向いちゃうんですよね。

ただ、使い続けていくと、だんだん自分の中でコツが掴めてきました。2025年10月から始めて、3ヶ月目ぐらいから「手に付いてきたな」という感覚が出てきたんです。最初は矛盾を感じたり、「これできないのか」と思うこともいろいろあったんですけど、徐々に自分のやり方が固まってきて、気持ちも少し楽になりました。

ー スタッフの皆さんの反応はいかがでしたか。

市川先生:スタッフも最初は同じで、「わからない」「うまくいかない」が先に立って、たぶんイライラしたりもあったと思います。紙の時は紙のやり方で回っていたので、新しいやり方に切り替わると、どうしても最初はできないところが目に付いちゃうんですよね。

でも今は、だんだん役割分担ができてきています。診療が立て込んだ時に看護師がカルテを書き始めてくれたりして、「あ、ここまで任せられるんだな」と思う場面が増えました。例えば診察室で体重を測って、こちらが体重を読み上げると、看護師がその場でパパッと入力してくれる。そういう院内での連携が出てきたのは大きいですね。

それと、「こういう病気の時はこのテンプレートを使おう」みたいな操作のやり方も、3ヶ月目ぐらいから院内で共有できるようになってきました。最初は人によって入力の仕方がバラバラになりがちなんですけど、共通のやり方が見えてくると、迷いが減って全体がスムーズになる。そういう意味で“浸透してきた”感覚があります。

最初の頃は、僕もカルテの作り方にこだわって「この順番で書きたい」みたいなのがあったんです。だから他の人が触ると少し変わってしまって、正直「どうかな」と思うこともありました。

でも今となっては、みんなもだんだん分かってくれてきて、「ちゃんとカルテが形になってるな」と思い始めています。看護師が機転を利かせて入力してくれるのは、とてもありがたいですね。

紙カルテをやめて、初めて見えた負担

ー Vet360を導入してみて、「これは変わったな」と感じる部分はありますか。

市川先生:まず分かりやすいところで言うと、紙カルテで当たり前にやっていた細かい作業が減ったことですね。

以前は検査の内容も、結果をいちいち印刷して、必要なところを切って、貼って……という作業が普通にありました。検査って1つだけじゃなくて、同じ日にいくつも重なることもあるので、そのたびに結果をそろえて、カルテに入れて、後で見返しやすい形に整える。そういう“整える作業”が日々ずっと発生していたんですよね。

カルテをきれいに作るための“紙カルテ用のツール”みたいなものも、院内でたくさん作って用意していました。検査にしても処置にしても、必要な運用ではあったんですけど、いま振り返ると、あれは診療そのものとは別に発生している手作業で、積み重なると結構な時間になっていたんだなと、Vet360を導入してから気が付きました。

特に、そういう細かい作業はどうしても看護師のほうに寄っていきやすいので、「知らないうちに負担をかけていた部分もあったんだろうな」と思うことがあります。

あと地味な話なんですけど、ボールペンのインクの減りも減りましたし、のりも使わなくなりました。昔はいっぱい字を書いていたので、最近字を書くと「あれ、前より下手になったかな」って思う時もあります(笑)。でもそれって裏を返すと、紙に書く・貼る・整える作業が、それだけ日常だったということなんですよね。

それと、検査機器と連携できるのは、やっぱりすごいことだなと思います。紙でやっていた時の手間を思うと、全体としてはだいぶ楽になった感覚がありますね。「紙が減った」というだけじゃなくて、紙を前提に回していた時に必要だった作業が減ることで、院内の動きもシンプルになっていく。そこは導入してみて実感したところです。

ー Vet360の導入以前に、院内では順番待ちシステムも導入されていたと伺いました。導入後の運用はいかがですか。

市川先生: はい。駐車場がいっぱいになってしまうことが多かったので、以前から順番待ちシステムは使っていました。

その状態でVet360を入れたので、最初は「流れが複雑にならないかな」と思っていました。受付まわりって一度やり方が定着している分、そこに新しいものを入れると、現場が混乱しやすいじゃないですか。

でも実際にやってみると、意外と噛み合ったんですよね。順番待ちの中で状況を聞き取って、院内に入ったタイミングでVet360の受付につなげる——この流れが、思ったよりスムーズに作業として形になってきました。

「順番待ちで聞いた内容」と「院内で見たい情報」がつながっていくので、受付から診察までのバトンが途切れにくくなった感覚があります。

最初は手順が増えたように感じる部分もありましたけど、使いながら自分たちのやり方が固まってくると、むしろ流れが整理されていきました。結果として、Vet360とは相性が良かったと思っています。

迷っているなら、まずは一歩踏み出してみてほしい

ー これから電子カルテを検討される先生へ、メッセージをお願いします。

市川先生: そうですね。多分、入れる人は躊躇なく入れられると思うんですけど、僕みたいに「腰を上げるまでの時間が長い」タイプもいると思うんですよね。苦手意識があると、どうしても後回しになりがちで。

ただ、僕自身やってみて、切り替えた後のほうが結果的に楽になると感じたので、考え方を変える勇気を持ってもらえたらいいのかなと思います。もちろん、紙カルテが良くないってことではないです。紙のままで問題なく回っているなら、それも一つの形だと思います。

でも、少しでも「この先どうしようかな」と頭の片隅にあるなら、やってみた方が早いとも思いますね。実際、Vet360を導入してから、紙の運用で当たり前にやっていた作業がどれだけ積み重なっていたのかに気づく部分もありました。長く続けていると見えにくい負担って、環境を変えた時にはっきり見えてくることがあるんだなと感じています。

最初の1ヶ月は大変なところもありますけど、続けていけば自分の手に付いてきますし、院内のやり方も少しずつ整ってきます。迷っているなら、まずは一歩踏み出してみてほしいですね。



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